ヤミ金からお金を借りてしまうと、短期間であったとしても法定金利を大幅に上回る高額の利息の支払いが求められる危険性があります。
中には違法なヤミ金と知りつつも、短期間の少額融資であれば利息を払えるだろうと考えて安易にお金を借りてしまう人もいます。
少額だからという理由で軽い気持ちでたった1度でもヤミ金からお金を借りてしまうと、後になって大きなトラブルに巻き込まれる恐れが非常に高いので、注意が必要です。
ヤミ金業者は合法的に事業を営んでいる金融会社よりも金利が高いというだけではなく、可能な限り顧客(被害者)からお金を搾り取ろうとします。
ヤミ金に多く見られる手口ですが、数万円程度の少額融資を利用してお金を借りてから指定された期日に元利金を返済しようとすると、利息のみを受け取って元金を返済させないように仕向けるケースがあります。
最初は甘い言葉で“利息だけを返済してくれたら良い”とか、“追加融資ができる”などと言って借入額を増やそうとします。
甘い言葉を信じて利息だけを返済し続けたり追加融資を利用したりすると、あっという間に元利金が膨らんで返済が苦しくなってしまいます。
この時点で弁護士に相談すれば被害を食い止めることができますが、何もしないで放置すると家族や職場に借金をしていることを伝える、などと脅されるかもしれません。
最近は元利金の代わりとして、ヤミ金業者が顧客名義の銀行口座や携帯電話を渡すように求めるケースが増えています。
この理由は、他人名義の口座や携帯電話番号は特殊詐欺に使用する目的で売買されているからです。
ヤミ金に銀行口座や携帯電話番号を渡してしまうと、気がついたら詐欺の加害者に仕立て上げられていた、ということもあり得ます。
仮に個人間のお金の貸し借りで金額が少額であったとしても、利息制限法の上限金利(年率20%)を僅かでも上回る利率で融資を行うことは貸金業違反に該当します。
少額融資であったとしてもヤミ金は立派な犯罪行為なので、金融庁に登録された正規の金融会社以外の業者と関わりを持たないように注意しましょう。
借金まみれでも借りれる