「急にまとまったお金が必要になったけれども、ローンの審査に通る自信がない」と考える方は少なくありません。また、「過去に金融事故があって、どこからも借りられない」というケースもあるでしょう。
そんな不安を抱えている方に最適なのが、独自審査という仕組みです。お金を借りたいと思った時に多くの人が思い浮かべるのが、銀行や消費者金融といった一般的な金融機関でしょう。
しかし、これらの金融機関では、申し込み時に信用情報機関を通じて過去の借入状況や返済履歴などを細かくチェックされます。お金を借りたい人を徹底的に調査する「スコア型審査」というものが行われるのです。
これによって、たとえ今は安定した収入があったとしても、過去に延滞や債務整理があった場合は「信用リスクが高い」と判断されます。その結果、金融機関から融資を断られてしまうケースが少なくありません。
そこで注目されるのが、独自審査を採用している金融サービスです。
これは、一般的な信用スコアとは異なる独自の基準で審査を行う方法のことです。
たとえば、今現在の収入状況や生活環境をはじめ家族構成、支出のバランスさらに今後の展望など人となりや生活全体を見て判断していきます。つまり、今までの信用情報だけでは見えない、その人自身のこれからに注目する画期的な審査方法だと言えるでしょう。
「フリーランスで収入に波がある」「派遣社員としての勤続年数が短い」といった場合、スコア型審査ではローンを断られる可能性が高いです。しかし、独自審査であれば、状況に応じて前向きに評価される可能性があります。「過去に自己破産したけれども、今はしっかり働いている」といった人たちもお金を借りられる見込みがあると言えるでしょう。
お金を貸すとなると、その人が信頼できる人なのか、きちんと返済してくれるのか時間をかけて調査しなければなりません。そのため、どんな金融サービスでも審査なしでお金を貸すというわけにはいかないのです。しかし、独自審査を行う業者の多くは、「どうすれば返済できるのか」「お互いに無理のない形で借入ができるか」という視点で親身に相談に乗ってくれる傾向があります。中には、面談形式で実際に話を聞いたうえで審査をしてくれるところもあります。画一的なスコアに頼るのではなく、人間同士の信頼関係を大切にしているというわけです。「お金借りたい、でも断られたらどうしよう」と悩んでいる方にとって、大きな希望となりうることでしょう。
ただし、ここで注意したいのは、どんなサービスでも信頼できるかどうかを見極めることが大切だという点です。残念ながら、「独自審査」をうたっていても実際には高額な手数料を請求する業者も存在します。あるいは、法外な金利で貸し付けを行っている悪質な業者もあるのです。ですから、申し込む前には必ず運営会社の情報や実際の利用者の口コミ、登録している金融機関の番号などを忘れずに確認するようにしましょう。
また、正規の貸金業者であれば、日本貸金業協会に登録されていることがほとんどです。もしも怪しいと感じる業者に出会ったら、まずは協会のサイトで登録状況を確認してみると安心です。お金に困っているときこそ、冷静な判断が求められます。そして、「誰にも相談できない」「どうせ審査に落ちるだろう」と一人で抱え込むのではなく、まずは独自審査という道を探ってみてください。
最後に、お金を借りるということは、今を乗り切るための手段であると同時にこれからの自分の人生を支える一歩でもあります。無理のない範囲でしっかりと返済計画を立てて、信頼できる金融パートナーとともに未来へ進んでいきましょう。
