独自審査と対面与信の関係
キャッシングの審査に法的な基準はなく、その内容は業者ごとに設定されています。
そうした意味では、すべての消費者金融が独自審査になると言えるでしょう。
ただし、通常独自審査と呼ぶのは、対面与信による審査をしている会社です。
大規模な消費者金融だと、コンピューターが融資の可否を決定しています。
それに対して中小の消費者金融、街金などは独自審査を採用しており、申込者の人柄や性格などを重視しています。
貸付のプロは、申込者の態度を見るだけで、無事に返済してくれそうな人かどうかおおまかに判断できるようです。
一般的に返済能力がない人は、挙動不審な態度を示すことが多く、お金を返せないと自分でわかっているからかもしれません。
■独自審査のキャッシングは厳しい?
独自審査の街金は融通のきく会社が多いと言えるでしょう。
大手だとコンピューターが不可と判断すれば、まず貸してはくれません。
一方で街金は、最終的に人が融資の可否を判断します。
もちろん申込者から頼み込まれても、返済能力がない人に貸し出すことはありません。
しかし、返済能力ありと判断すれば貸してくれます。
債務整理をすれば、99%の金融機関からは借り入れができないと言われていますが、街金なら希望はあるでしょう。
とはいえ、街金は取り立てが厳しい傾向があります。
大手の金融機関ですと、取り立てのために自宅訪問をすることは通常ありませんが、街金は訪問による取り立てを現在でも実施しています。
金利は大手より高く、これは担保としての役割があるためです。
大手よりも上限金利が2%ほど高いケースが多いので、利用するならば大手で断られた人だけにしましょう。
■債務整理をしていてもチャンスはある
債務整理をしてから何十年も経過していれば、キャッシングの審査には影響がありません。
たとえ破産をしたとしても、その履歴がずっと残るわけではないのです。
一方で、債務整理をして5年未満であれば、まだ事故情報が残っている可能性が大きいでしょう。
こうした状況では、銀行や大手消費者金融は融資をしてくれません。
もし借りられる希望があるとすれば、独自審査を採用する会社くらいです。
独自審査では過去より現在に焦点が置かれるため、過去に失職して借金の返済が不能になった人でも、それから転職に成功して経済基盤を立て直していれば、まだブラックの状態でも貸してくれることがあります。
債務整理をした人に貸してくれる会社があるとすれば、独自審査の街金や、ソフト闇金くらいしか存在しないでしょう。
独自審査を採用するキャッシング
- 2022-12-17
- ブラック融資